確定申告で注意したいこと

年度末を迎えたフリーランスにとって、忘れてはいけないのは確定申告です。1年間の業務の収支を税務署に申告する手続きで、国に納める税金を確定するために必要です。年間業務の報告書のようなもので、所得を正しく申告することで所得税が計算されます。確定申告のための書類を作成するあたり、判断を迷いやすいのは経費の扱いです。経費は業務を遂行するために必要だった費用で、取引先との打ち合わせにかかった交通費などが典型的な例です。経費として申告した金額は所得を抑える計算が行われ、所得税を減らすメリットがあります。

しかし、業務上の支払いとはいえ、なんでも経費として扱えるわけではありません。確定申告で過度に経費を申告すると、税務署から説明を求められる場合もあります。ここできちんと説明できないと追加で税金を支払うことになるおそれもあるので注意しましょう。どのような目的で行った支払いなのか説明できるように、領収書はもちろんメモなどを残しておくことが大切です。

逆に経費を必要以上に少なくしてしまうと所得税が増えてしまうのでおすすめできません。判断に迷う支払いがあるときは、税務署か税理士に相談するとよいでしょう。自宅を仕事場にしているフリーランスは家賃や光熱費で経費の判断に迷う事例がありますが、生活の場として使っている割合と比較することで一部を経費にすることができます。提出期限が迫ってから悩むことのないよう、早めに手続きの準備を始めることが大切です。